魔女の森
目的の森はルポン進入路の近くの森。そこに着いたら日が暮れるのを待ち、シャクティが現れたら近づくと契約終了。

ゲーム中の文字が小さくて読めない人のために
酒場で傭兵たちの口端に上る噂話は、百種百様だ。
中には、ある種の怪談のような話もある・・・。
踊るように鎌を振るい、笑いながら人を斬る女がいるという。
初めは「死神」と呼ばれていたその女は、やがて「魔女」と恐れられるようになった。
超常的な力を持ち、目をあわせると動けなくなってしまうという話であった。

その「魔女」はとにかく人を斬ることが好きで、敵で足りなければ味方すら斬るそうだと噂されるに及び、同じ戦場には出たくないと騒ぐ傭兵も現れ始めた。
背中を預ける味方に斬られてしまっては、たまったものではない。

そんな折、騒ぎに辟易した一部の傭兵が、「魔女」の正体を突き止めようと戦場に出た。
探索の末に出会った「魔女」シャクティは、確かに風変わりだが、一介の女傭兵であった。
噂話の件を告げられたシャクティは、半ば呆れ、その手の誤解には慣れていると答えた。

しばらく経ったある夜、「魔女」シャクティが酒場に姿を見せた。
突然のことに驚く傭兵たちに対して、誤解を解くために来たのだと切り出したシャクティは、自分が傭兵として人を斬る理由を淡々と話し始めた。
しかし「弔い」や「魂」と言った言葉は、傭兵たちに正しくは届かなかったようだ。
シャクティもまた、自分の真意が理解されることを諦めているように見えた。

シャクティは、ついに傭兵たちと打ち解けることがなかった。
また、それを望んでもいなかった。
時折、酒場を訪れることはあっても、話をする相手は限られた。
共鳴する何かを見出せる相手でなければ、語る言葉もないという深い諦念が見えた。
自分の語る「魂の安息」への理解を共鳴と見ていたのか、あるいは・・・。
いずれにしても、シャクティがその双眸に映している風景に、触れることは叶わない。
余人に見て取れるのは、瞳に滲む、世も人をも哀れむような悲しい色だけであった。
-おわり-

ゲーム中の文章より
ブレイドストーム詳細攻略水の都