騎行行軍
ラ・ロシュ・デリアンの戦い

ゲーム中の文字が小さくて読めない人のために
膠着する戦線を憂い、イングランド王が大陸へ渡った。

戦争の早期決着を望むイングランド王は、騎行戦術を採る事を決定する。
騎行戦術-敵国の村や町をつぶしながら進軍する戦術-は敵を挑発し、大規模な戦闘を仕掛ける目的のために用いられる。
しかし、当然ながらその地に住む住民の被害は大きく、また反発も激しい。

この騎行戦術に参加した黒太子エドワードは、自らが描く理想の戦いと、眼前に展開されている現実との溝について、思い悩む。

やがて、ラ・ロシュ・デリアンに駐留するイングランド軍は、フランス軍に包囲される。
救出に赴いた黒太子は「敵兵の数は多いものの、精度は低い」との報告を受けて愕然とする。
数が多く、精度が低い・・・つまり、敵軍を構成しているのは経験の浅い志願兵たちだ。
彼らは、騎行戦術への反発から、イングランドに対して強い恨みを持ち、ここにいる・・・。
苦悩の中、それでも敵を退けた黒太子エドワードは、ある決意を胸に、父であるイングランド王の下に向かう。
そこで黒太子が希求したのは、大陸の戦線を自分に一任してほしいということだった。
このままでは、栄光あるべきイングランドの勝利を持ちえることはできない。
自分は、自分が正しいと信じる戦い方で祖国の誇りを示したい・・・
その漆黒の瞳に宿る理想の気高さを推し量るかのように、無言で黒太子を諦視した王は、やがてそれを承諾し、大陸の置けるイングランド軍の指揮権を黒太子へ委ねた。
それはすなわち、戦乱の行く末とイングランドの命運もまた、黒太子エドワードの一手に委ねられたということを意味していた。
-おわり-

ゲーム中の文章より
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